令和3年度の主な助成金をご紹介します。
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キャリアアップ助成金
(正社員化コース)「キャリアアップ助成金」は、有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者 といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進す るため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成する制度です。
有期契約社員を正社員に転換すると、1名につき57万円(最大72万円)もらえます。ー 主な受給要件
- ①キャリアアップ計画書を事前に提出
- ②基本給など固定的賃金を3%以上引き上げる
- ③転換時点で、勤続3年未満
- ④1年度1事業所当たり20人まで、などです。
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人材確保等支援助成
(雇用管理制度助成コース)事業主が、雇用管理制度(諸手当等制度、研修制度、健康づくり制度、メンター制度、短時間正社員制度(保育事業主のみ))の導入等による雇用管理改善を行い、離職率の低下に取り組んだ場合に助成するものです。
正社員の方に、歯周病検診(5,000円程度)を受診してもらい、1年後の離職率が改善していると、57万円(最大72万円)もらえます。ー 主な受給要件
- ①雇用管理制度整備計画書を提出すること
- ②雇用管理制度整備計画期間の終了から1年経過するまでの期間の離職率を、整備計画を提出する前1年間の離職率より、下表に掲げる目標値以上に低下させること、などです。
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働き方改革推進支援助成金
(労働時間短縮・年休促進支援コース)働き方改革に取り組む中小企業・小規模事業者に対して助成する制度で、労働時間改善の促進を目的としています。
労働時間の短縮に資する機材・システムを購入した場合、その80%(最大200万円)が助成されます。ー 主な受給要件
- ①36協定の労働時間の上限時間を短くする
- ②年次有給休暇を時間単位で取得できるようにする
- ③特別休暇(病気休暇・教育訓練休暇など)を導入する、です。
<助成事例>
- ●イベント事業会社が、機材を運ぶために軽トラックを購入
- ●建設会社が倉庫との往復時間を削減するためにハイエースを購入
- ●建設会社が作業時間を短くするために工具を最新のものに変更
- ●製造業が、工場内の材料の運搬のためにフォークリフトを購入、など。
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65歳超雇用推進助成金
(65歳超継続雇用促進コース)65歳以上への定年引上げや定年の定めの廃止を行った場合、次の金額が助成されます。
社会保険労務士に対する報酬(30万円)も全額助成されます。
ー 主な受給要件
- ①制度を規定した際に経費を要した事業主であること
- ②当該事業主に1年以上雇用されている者であって、60歳以上の雇用保険被保険者が1人以上いること
- ③高年齢雇用管理に関する措置を1つ以上実施していること、などです。
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両立支援等助成金
(出生時両立支援コース)「両立支援等助成金」とは、従業員が働きながら育児や介護との両立を行える制度を導入したり、女性の活躍推進のための取り組みを行う事業主に金銭的な支援をする制度です。
男性社員が、子の出生後8週間以内に開始する連続5日以上(土日を含む)を取得した場合、57万円(最大72万円)もらえます。ー 主な受給要件
- ①男性の労働者が育児休業を取得しやすい職場風土作りを行っていること
- ②男性の労働者が、連続5日(土日祝を含む)以上の育児休業を取得したこと
- ③次世代育成支援推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、労働局に届け出ていること、などです。